内装工事でクロス工事の施工方法と施工道具について解説!

内装工事と言えばクロス工事を連想されると思います。しかし、具体的な内容については理解できてない方も多いのではないでしょうか?この記事では、内装工事の中のクロス工事について、これだけ押さえておけば大丈夫!という部分だけを厳選して分かりやすく解説をさせて頂きます。今後クロス工事をご検討される方の参考になればうれしいです。今後の記事では、もう少し粉かな内装工事についてや費用などについても解説していきますので参考にしていただければ幸いです。

クロス工事って何?

クロス工事というのは、洋室や和室などの天井や壁のクロス(壁紙)を貼る工事を言います。一般住宅やマンションの新築やリフォーム工事の際にクロスを貼る工事をクロス工事と呼びます。一般的には内装工事と認知されています。新築の場合は、大工さんがボードで壁や天井を施工した後、パテと呼ばれるものでボードのジョイントやビスの頭を平らにする作業をした後、クロスを貼っていきます。また、リフォームや引っ越しの際の原状復帰既存の際には古い壁紙を剥がして張り替える様な工事をクロスの張替え工事と呼びます。以下では、それぞれのクロス工事の解説を分かりやすくご説明させて頂きます。

クロス工事の種類と工事手順について解説

クロス工事の張替えの場合は、以下のような手順で進めて行きます。

上記で説明させて頂きましたが、クロスの張替え工事というのは、リフォームや原状復帰の際にする工事で大工さんは基本的にかかわらないクロス工事です。

    • 古いクロスを剥がす
    • 下地調整なたは、下地処理と呼ばれる、壁の凹凸をなくす作業。
  • 新しく選んで頂いたクロスを貼っていく作業

大きく分けるとこの3つの作業となっています。以下では各作業について解説いたします。

古いクロスを剥がす作業とは?

クロス剥がし

クロス剝がし作業の様子

例えば、引っ越し後のアパートを想像してみてください。ホコリやキッチン周りでは油で汚れた壁紙。経年劣化で黄ばんでしまった壁紙を想像できるのではないでしょうか?
私たち内装工事でクロス施工する際には、初めに壁についている電気スイッチのプレートや天井についている照明器具など、外せる器具は全て取る外します。その後に古い壁紙を剥がして行きます。剥がす作業はとても大切で乱暴に剥がしたりしますと壁自体を傷つけてしまうので出来るだけ丁寧にしかもスピーディーニ剥がしていきます。壁の状態は物件によって全く違いますので、その都度に応じて見極めをして剥がし作業をしていきます。

※クロスは表面のビニールの面と裏側には裏打ちと呼ばれる紙の構造になっていて、剥がすときにはその裏打ちの紙を残して剥がしていきます。クロスによって剝がれやすいクロスと中々剝がれにくいクロスがありますが、私たち職人はそのクロスの特徴を作業の中で、いかに効率よく攻略していくかも考えながら作業をしていきます。クロス施工には様々な道具がありますので、作業効率の良い道具を選んで作業をしていきます。

下地調整(下地処理)作業について解説

クロス工事で最も大切な作業がこの下地調整と呼ばれる作業です。この作業がクロスの出来を左右しますしクロス工事の中で最も重要な作業が下地調整と呼ばれる作業です。
全ての物件で綺麗にクロスが剥がれればこの下地調整は必要ないのかもしれませんが、今までこの下地調整をしなくても良かった物件は一つもありませんでした。綺麗にクロスが仮に綺麗に剥がれたとしても、日常の使い方で壁にヒビが入ることもありますし、地震などの災害で壁にヒビが入っていることもあります。その時に使う物がパテと呼ばれるもので、一般的に使われるのは、水で練るタイプです。パテも様々なメーカーから出ていますが、水で練るのはどのメーカーでも同じです。その職人の好みで使っています。何度も言いますが、この作業はとても大切な作業ですので、内装店によっては5年くらいクロスを貼らせてもらえずひたすらパテかいをさせるお店もあるくらいこのパテかい作業は重要なのです。このパテかいは何かというと、壁の表面を平らにする作業の事で壁紙を剥がした際に生じたほんの少しの凹凸や地震や日常生活にとって出来たヒビやクラックをこのパテかいで平らにしていきます。
このパテかい作業を念入りにした後に初めてクロス張りが出来切るようになります。

下地処理をしっかりと行いクロス施工することで綺麗な仕上がりとなります。

クロス施工

クロス施工とは?クロスの貼り方と施工道具をご紹介!

いよいよ、クロス貼りを始めて行きます。その前に、クロスの貼り方には大きく分けて2種類あることはご存じでしたか?

  • 突きつけ貼り
  • 重ね切り

それぞれの、施工についてご説明していきます。

突きつけ貼り施工とは?

クロスの突きつけ貼り

突きつけ貼りとは、クロスの耳と耳を突き合わせる施工方法で、私たちクロス職人はクロスの糊付けの機械をもっています。この糊付けの機械には、スリッターというものが設置されていて、原料で入ってくるクロスを壁や天井のサイズに合わせて糊付けするときに一緒に耳を綺麗にカットしてくれるおかげで、真っすぐカットされた耳同士を合わせることで、綺麗に合わせ目を合わせることが出来ます。この施工方法を突き合わせ貼りと言います。
アパートなどの賃貸物件の場合は、アイボリー系の無地のクロスを選ばれることが多いので、この方法で施工する職人さんも多いと思います。重ね切りする施工と比べると重ねて切る工程がないので、スムーズに作業をすることが出来ます。しかし、柄物のクロスの場合には適さない施工方法なのでクロスのモノを見極めてる必要があります。
クロス施工では、このジョイント部をいかに目立たせないように施工するかが大切なので突き合わせの場合は、私の場合はだれが見ても大丈夫と思うクロス以外は重ね切りで施工しています。

重ね切り施工とは?

クロスの重ね切り

重ね切りとは、突きつけ貼りと違い、クロスの端を重ねて重なった部分をカッターで切ってジョイントしていく施工方法です。この施工方法では、クロスが無地でも柄物でも関係なく施工できる方法です。私はこちらの方法ですべてのクロス工事をしています。重ね切りでの施工法は、注意すべきポイントとしてはクロスを重ねて切るわけですのでカッターの入れ方や力具合を身に着けるのが大事です。カッターを入れる際に力を入れすぎるとクロス下の壁(ボード)に刃が入ってしまうので気を付ける必要があります。新築でも張替え工事でもボードにカッターが入ってしまうと必ずジョイント部分が離れてしまいクレームの原因になります。DIYで施工する素人さんには最初は難しい施工方法かもしれません。しかし、私たちプロの職人の場合は、突きつけ施工よりも確実で綺麗に仕上げる施工方法はないのではと思っています。

突きつけ貼り施工と重ね切り施工のメリットとデメリットについて

  • 突きつけ貼りのメリット・・・・材料にとても左右されやすい施工方法ですが、切り付けをしないでジョインが出来るのでお手軽に出来る施工方法。
  • 突きつけ貼りのデメリット・・・綺麗に貼る条件としてクロス材にとても左右される。最初から真っすぐ貼れないとだんだん曲がってしまう。クロスを無理に伸ばすと危険。
  • 重ね切り施工のメリット・・・無地・柄物を問わず施工できるところ。
  • 重ね切り施工のデメリット・・カッターなど力加減に経験が必要。突きつけ施工では必要のない材料を使うので少し経費が掛かる。

現在では、DIYがとても流行っていて、ホームセンターではお手軽に貼れるクロスが売られていますが、上記の知識を知っているだけでも注意すべき点は慎重に作業が出来るのではと思っています。皆様の生活を豊かにする楽しいDIY の一助になれば幸いです。

最後に、私たちが使っている道具の説明をさせて頂きたいと思います。私たち職人の使う道具はプロ仕様なのですべてのホームセンターにはないかもしれませんが、最近のホームセンターでは随分色んな道具を置く様になっていますので、似たものをチョイスしていただいて頑張っていただきたいと思います。

クロス施工に必要な道具について解説します。

今までの、施工方法について写真を交えて読んで頂けると理解しやすいのではないかと思います。

道具名 画像 説明文
クロス用カッター クロス用カッター クロス施工の際に使用する道具。クロスを剝がす際にも使用します。
クロス剥がし用スクレーパー クロス用スクレパー 古いクロスを剥がす際に使用します。新しい時には刃が壁に入ってしまうので慎重に使う。
ジョイントコーク クロス用ジョイントコーク クロスを貼った際に、剥がれ防止のため枠に使います。ジョイント部や補修に使います。

各種色がありますので、クロスの色に近いものを選んでください。

ヒートガン クロス用ホットガン パテを早く乾かすのに使います。
パテ(上塗り用と下塗り用パテ) クロス用パテ パテは、上塗り用と下塗り用パテがあります。仕上げが上塗りになります。

新築の場合はボードジョイントに張替えの場合は下地処理に使います。

パテ板 クロス用パテ板 パテかいをするときに使用します。
パテベラ クロス用パテベラ パテかいをする時に、上塗りと下塗りや壁の段差に応じて使うパテベラを選びます。
サンダー クロス用サンダー パテかいをして、パテが乾いた後、やすりがけをして、壁を整えるのに使います。

クロス施工の際に、よく使う道具についてまとめてみました。それぞれの道具の用途を知るうえで参考にして頂ければと思います。

まとめとして

クロス施工をする際の、大まかな内容はご理解いただけましたでしょうか?内装工事に必要な道具やクロス工事に際して、とても大事な下地処理についてもご理解いただけたのではないでしょうか?クロス工事は仕上げの工程になります。クロスの仕上がりが工事全体の評価につながるくらい絶大なインパクトを与えます。クロス工事の最も大事なところが、クロスを貼る前のところにあることを、あなたもご理解していただけたと思います。ここに、職人として長年の経験と知識が綺麗な仕上がりに生かされています。内装工事の際には長年の経験と実績のある業者さんにご依頼するのが間違いのないと思います。お客様の工事のタイミングに、当店のホームページをご覧いた際には一度お問い合わせいただければと思います。

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