内装工事のクロス施工の費用の相場と施工事例について解説!
内装工事はクロス工事を含む仕上げ施工の総称なのですが、ここではクロス工事について詳しく解説をさせて頂きます。クロス工事には新築の際の施工とリフォームで施工するクロス工事があります。新築でのクロス施工はあまり詳しく解説する必要はないかもしれませんが、リフォームでのクロス施工は様々なクロス工事は存在します。最初は簡単に新築住宅の内装工事について簡単に触れた後に、リフォームでのクロス工事のご紹介をしながら工事費用について解説をしていきます。是非、参考にして頂きたいと思います。
新築住宅のクロス工事とは?
一般の新築住宅やマンションのクロス施工は、大工さんが壁に施工するボードとボードの継ぎ目にパテと呼ばれる下地の不陸調整をするための下地調整剤を使いボードの段差を平滑にします。要するに段差のある壁を平らに調整する作業をします。この作業は大工さんの技量で大きく変わる作業なので上手な大工さんの後のパテかい作業はとてもスムーズに行きますが、あまり上手でない大工さんの現場ではこの作業に時間を取られてしまいます。新築住宅でのパテかい作業は新築住宅のクロス工事の中で最も重要な仕事になります。体力もいりますので結構しんどい仕事です。
パテかい作業は仕上がりを決める大切な作業
パテかい作業は、職人さんによってやり方や仕上がりも異なります。端から見ると溝を埋めるだけの簡単な作業に見えるかもしれませんが、かなり指先に力を要する作業なので簡単には出来ない作業です。新築を専門にやっているクロス店では、若い衆に何年もクロス貼りをさせないで、何年もパテかい作業だけさせるお店もあるくらい肝になる作業なので決して楽なものではありません。これだけ見てもいかにパテかい作業が大事かがお分かりいただけると思います。
パテかい作業の後は鑢がけ(サンダーがけ)をします。
サンダーがけとは、ボードジョイントやビスの頭ににパテを入れて平らにしたら、乾いたパテに対してやすりがけをしていきます。乾いたパテは表面がざらついていますので、やすりがけをして表面を滑らかに調整します。手で触りながらわずかなパテの耳を削り取っていきます。これも中々、体力がいる作業です。夏場は、細かい粉が顔から足先まで真っ白になってしまいます。汗もかいていますので、汗にも大量のパテの粉がつきますので大変です。これで下地処理の作業が完全に終わり掃除機で綺麗に掃除をしてクロス施工を行います。
新築住宅のクロス施工事例
新築住宅は、リフォームでのクロス工事と違い新規の工事なので仕上がりについてはとても責任を感じながら施工をしています。お客様には大きな費用をかけて建てられる住宅なのでやりがいも感じながら施工をしております。
内装工事のクロスの張替えリフォーム工事の解説!
ここからは、内装工事の中のリーフォーム編のクロス工事について解説をしていきます。
リフォーム工事関係のクロス工事は色んなクロス工事があります。その中でもメジャーなクロス工事がクロスの張替え工事です。一般住宅を始めマンションやアパートのクロスの張替え工事はよく耳にしていると思います。当店では、新築工事よりもこのクロスの張替え工事をメインに内装工事をしています。クロスの張替え工事については先日に記事にしていますので参考頂けると良いと思います。
クロスの張替え工事というのは、既存のクロスを剥がしてパテで下地処理をして下地を平らに整えサンダーで軽くパテを擦ってからクロスを貼っていくという施工法です。かなり簡単に説明していますが、物件によって下地の傷み具合は違いますので、クロスを剥がす作業を進めながら、その程度を判断してパテ処理をしていきます。クロスの張替え工事のパテかい作業は、基本的に新築住宅のパテかい作業と考え方は同じです。クロスの張替え工事の場合は、前述の通りその物件によってパテかい作業の内容が変わってきますので、どの程度行っていくかは今までの経験から判断して作業していくことが必要です。
パテかい作業の後にサンダー掛けをして、剥がしたクロスと壁の段差が取れているかを見ながら、一発目では段差が取り切れない場合は、2発目のパテかい作業をして整えて行きます。クロスの張替え工事の一番の仕事も新築住宅のクロス工事と同様にパテかい作業はもっとも大切な作業です。すべてこの作業で仕上がりが決まります。
クロスの張替え施工後のふくらみは何故できるのか?
クロスの張替え工事の場合は、新築住宅のクロス工事の後のような仕上がりになるとは限りません!?それは何故かというと、張替えの場合は、既存のクロスを剥がす時に裏打ちと呼ばれる紙が壁の方に残る様な構造にクロスは作られています。その為クロスを剥がすことが出来ます。その裏打ち紙がクロスを貼った後にその紙が糊を吸ってふわふわと、膨らんでしまうのです。本来は、その裏打ち紙も壁にしっかりと密着していなければならないのですが、昔に新築の際に使ったパテ自体が経年劣化でしっかり接着されなかったと思います。昔に販売されたパテは今と違って接着が悪かったと聞きます。なので当時は特にクロス施工の際のジョイントはパテを避けてジョイントしていました。クロスを剥がしたときには、壁にしっかり裏打ち紙が付いているように見えていますが、新たにクロスを貼った際にクロス糊の水分を吸って浮いてくる。という現象が出てくるわけです。しかし、心配しないでください!乾けばそのふくらみもなくなってしまいますので安心してくださいね。襖の張替えは、この原理を使って施工されています。新築住宅のクロス工事を主にしている職人さんは、新築ではありえないこのふくらみをとても嫌がりますね。
新築・リフォームのクロス施工の費用について
クロス材の価格は、スタンダードクロスとハイグレードクロスの2種類。
※新築・リフォーム・アパートの クロス施工の㎡単価 | 量産クロス(スタンダードクロス) | 1000番台クロス(ハイグレードクロス) |
クロス張替え(㎡単価) | 950円~1,000円/㎡ | 1,200円~1,500円/㎡ |
6帖の場合(約20㎡) | 20,000円~/6帖(税抜価格) | 30,000円~/6帖(税抜価格) |
京壁や繊維壁にもクロスを貼れる事知っていますか?
クロス工事と言えば、新築住宅やアパート・マンションの張り替えを思いつくのですが、クロス(壁紙)というものが世の中に出る前の一般住宅では、壁と言えば塗り壁が主流でした。言ってしまえばクロスなどは最近流行り出した内装資材で、それ以前は当たり前の様な塗り壁の家ばかりなので相当数の家屋は塗り壁の家です。そう言う意味で塗り壁からクロスへの施工の需要はまだまだあると思います。以下では柳瀬畳内装で施工しました塗り壁からクロス施工しました施工事例をご紹介いたします。
クロス施工で京壁や繊維壁をリニューアルした施工事例。
繊維壁が出始めた当時はとても人気があったみたいです。京壁が単色のすっきりした壁に比べ、キラキラした繊維の粒子が入ったふんわりした壁でとても流行ったそうです。しかし、京壁も繊維壁も経年劣化で次第に壁が落ちてきていつの畳ヨセや縁に粉が落ちて毎日掃除してもきりがないなど、健康にも差支えがあるなど、潜在的には気にしていた思う頃にクロスというものが出始めてきたのが私が中学生の頃のように記憶しています。とても古い家で壁は土壁で作られた漆喰壁でした。進学を期に両親がクロス工事を頼んでくれました。とても綺麗な部屋になり見違えるほど変わり子供ながらに驚いたことを覚えています。私の経験から多くのお客様にクロス工事をお勧めしたいです。
クロス工事で京壁や繊維壁の施工手順をご紹介します。
京壁や繊維壁は一般的なボード下地のように、直にクロスを貼れない壁です。それではどのような工程でクロス施工するのかを、工事写真を使って分かりやすく具体的に解説いたします。
箇条書きに手詳しく解説いたします。
- クロス施工の前に養生をします。床や枠にパテやプライマー・シーラーなどが付かないように、養生シートや養生テープ・マスカーテープ・マスキングテープを適所に使い完全養生をします。これの作業を完璧にしてあげることでこの後の作業がスムーズにできますので時間と手間はかかりますがとても大事な工程です。
- 次に壁にプライマー・見透かし天井や漆喰壁の場合にはシーラーを塗布します。壁が繊維壁や京壁の場合は十分にしみ込ませるよう塗布します。壁の状態にもよりますが十分にしみ込ませ壁を固めるのが目的ですので壁の状態を見極めて作業をします。十分な養生はしているとはいえこぼしたり、たらしたりしないように綺麗な作業を心掛け進めます。
- プライマーやシーラーが乾きましたら、次はパテかい作業です。何回もご説明していますが、この工程が最大の肝になるので丁寧に作業していきます。全面パテをしていきますが、壁の状態にも関係しますが、最低でもこの全面パテを2回から3回行います。特に繊維壁は表面がふわふわとしていますので全面パテの回数は多くなります。乾いては塗り乾いては塗りを2~3回行います。
この3つの工程を経てクロスを施工していきます。結構大変な工程に感じられるかもしれません。パテを何回も行わないといけませんので、施工する時期もとても大事です。暖かくなる時期に施工されることをお勧めします。暖かい時期でしたらパテもすぐ乾きますので何回も行うことが出来ます。しっかりパテを乾かしていよいよクロス貼りです。
クロス工事によって生まれ変わる京壁や繊維壁の和室
十分に、パテが乾きましたら、軽くパテのバリや壁表面の凹凸をサンダーで擦り整えます。そうしたら枠に養生したマスキングテープだけ剥がして、クロスを貼っていきます。
ここまでご覧いただきましていかがだったでしょうか?クロス工事はこれからも必要とされる仕事だと思っていただけるととても嬉しいです。最後に繊維壁や京壁をクロスに変えるメリットについてご説明させて頂きたいと思います。
クロス工事は左官施工よりもリーズナブルでお手軽な工事です。
見出しでもお分かりのように、もともと塗り壁だから壁の塗り替えと思って左官施工をしなくてはならないという事はありません。クロス工事が左官施工よりも、いかにお手軽にできるかという事について触れてみたいと思います。お客様にとってメリットを感じて頂きまして今後の工事の参考にして頂ければと思います。
クロス施工の方が左官施工よりもメリットがある理由
- 作業的にどんな違いがあるのか?クロス施工の場合、必ずしもお部屋の壁を落として大げさな工事をしなくても良い!左官施工の場合、和室の壁を落として工事するため、いくらしっかりした養生をしても壁の残材の撤去のため部屋中がホコリいっぱいになります。そんな状態ですから住んでいるお客さんも工事が終わるまで部屋に入れない。また、塗り壁材は、乾くのにとても時間が掛かりますので完全に乾くまで数日はお部屋を使えない。
- 工期で比較するとどうなのか?クロス施工の場合は、6帖間や8帖間でしたら工期が2日もあれば楽々終わります。お部屋の荷物などの状況にもよりますが2日目の夕方にはお使いいただけます。
- 価格面はどうか?クロス施工の場合は1㎡3000円から3500円程度です。左官施工は、漆喰や珪藻土で施工される場合1㎡6000円程度費用が掛かります。
- クロス施工の場合、何百点以上のクロス材がありますのでお客様のお好みに合うクロスが見つかると思います。
工期と費用の面だけでなく豊富なクロス見本があるなど、クロス施工にはお客様が求めるメリットがあるのではないでしょうか?すぐにお部屋の模様替えをしたい方や模様替えの費用もリーズナブルなものにしたい方にはマッチした工事と言えると思います。
今後の工事の参考にして頂きたいと思います。
京壁・繊維壁等のクロス工事価格
※繊維壁や京壁・漆喰壁へのクロス施工の㎡単価 | 量産クロス(スタンダードクロス) | 1000番台クロス(ハイグレードクロス) |
クロス張替え(㎡単価) | 2,000円~2,800円/㎡ | 2,600円~3,200円 |
6帖の場合(約20㎡) | 56,000円/6帖 | 64,000円/6帖 |
まとめ
今回の記事では、新築住宅や新築マンションのクロス工事とリフォーム編としての一般住宅とマンション・アパートのクロスの張替え工事に加えて、京壁や繊維壁等のクロス施工について書かせて頂きました。それぞれのクロス工事によって少し施工方法の違いがある事がご理解いただけたのではないでしょうか?私が子供の頃の住宅の仕様と今現在の住宅仕様は大きく変わりました。その変化に応じて内装資材も進化し昔も今も変わりなく内装工事が可能です。柳瀬畳内装は、これからも多くのお客様のご要望に応えられるお店作りをしていきたいと思っています。
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