特殊な障子風建具の修理のご依頼をいただきました。
昔、障子の建具に3mm~5mm程度の薄いフォーム板を差し込んである障子の建具が流行った時期がありましたが、10年以上たった今ではそのフォーム板の製造が終了していてそれに代わる品物としてワーロンプレート(アクリル板)という商品が代用品として内装問屋から紹介されたのですが、厚み5mmの一間サイズ(180cm×90cm)の板が一枚4万円もしてビックリしました。普通一間サイズの障子の張り替えは大体2,600円~3,000円/1本でできますのでどれだけ高額かお分かりだと思います。商品自体は、とても丈夫でお掃除時には外して丸洗いもできますし以後張り替えする必要がありませんので長い目で見ればお得なのかもしれませんが、それにしても一時に数枚交換するにしても大変な出費になります。
差し込み障子をお手軽に直せないか考えました!
光は通しませんが、差し込みの部の厚み程度のべニア(綺麗なモノ)を購入して両面に障子を貼り差し込んだらどうかなと思いやってみました。
上手く行きました!
ただ、木製の板を使っていますので、見た目は綺麗に仕上がりますが外からの光が入ってこないので天気の良い日には片方の障子戸は空けていただければと思います。今回は4枚ほどの修理でしたがアクリル板でしていたら16万円かかりますが今回のやり方では3万2千円(次回はこの半額になります)ほどで仕上げられました。お客様は高いことになるかもしれないと思っていたので工夫してもらい安い金額になってとても喜んで頂だきました。