梅雨時期の畳のカビ対策と予防について
梅雨時期に畳にカビが発生してしまいどうして驚いてしまい毎年1・2件お問い合わせをいただきます。
ここ3年前くらいから、当店では畳の表替えや新畳の入れ替えのお客様には、梅雨時期に関係なく湿度の管理など和室の除湿には気を付けてくださいと説明をさせていただいております。それは、畳の事をもっと知ってもらいたいという気持ちがあるからです。畳は、畳床(たたみ とこ)と畳表(たたみ おもて)からできています。ここでは、天然の藁床(わらとこ)や天然のイ草の場合で説明させていただきます。
大体の方ならお分かりだと思いますが、湿気の多い時には藁床とイ草が湿気を畳の中に貯めてくれますし、乾燥している時には逆に畳の中の水分を放出してくれる御かげで快適に過ごせるわけです^^また、最近では畳床には藁ではなく建材床(脱藁ボード)を使うことが多くなっているため結局はイ草表に頼った湿度を調節せざるを負えないので室温の管理をしていただきたいと思います。
しかし、現代で生活している私たちは朝から夕方まで会社の務めで戸締りをしてますので、梅雨時期には畳の水分を目いっぱい畳に取り込むわけですので過剰に取り込んでいる場合、室温が20~30度・湿度が75%以上の状態が続いたときに目に見える形でカビが出てきます。
カビが多く発生したケースにはこんなものがあります、
畳表が!
- 共働きで和室を閉め切っている。
- 年によって夏季が高温多湿の時。
- お部屋の作りで風邪通してが悪く日当たりが悪い。
- 畳の床がコンクリートでしかも閉め切っている。
- 梅雨時期に新しい畳の上に敷物を敷いてある。
予防にはどんなことをすれば
いいの?
- エアコンや除湿器を活用(これが一番間違いないです!)
- 和室の部屋をよく使う。(閉め切ったりせずに人が行き来すること)
- 洗濯ものなどは干さない
- こまめな掃除をする
- 畳を干す(ムリはしなくていいです。)
もし、カビが出たらどうすればいいの?
手袋とマスクをしてください。
(用意するもの)
- 消毒用エタノール(ドラックストアなどに置いてあります。)
- 霧吹き用スプレー(100均で購入できます。)
- タワシ (100均で購入できます。)
- 乾いたタオル
- 掃除機
(掃除方法)
- エタノールを原液のままスプレーに入れまして畳に吹き付けます。
- 畳の目に沿って優しくこすります(優しくですよ)
- 浮き出たカビを掃除機で吸い取ります。
- 再度エタノールを拭いて乾いたタオルでふき取ります。
- 最後はエアコンや除湿器で乾かしまして、カビが二度と出ないように温度と湿気を管理します。